息子が少年野球部に入部して約1ヶ月。
天気の関係もあって、練習に参加したのは体験も含めて4回程度。
何度か練習を見に行ったが、小学3年生以下の部では
多少の上手い下手はあるが、大差はなく
息子も、無理なくついていけているようだ。
ただ、ポジションはある程度決まっているようで
ノックを受ける時などは、決まったポジションにつく少年もいて
息子は何となく、セカンドベース辺りでノックを受けていた。
そんな中、初めての練習試合が行われることになった。
僕は妻と 『とりあえず、最初は外野じゃないの!?』 と、ポジションを予想し
試合時間に練習グランドへ行った。
試合の準備をしている子供達。
しばらくすると、相手チームが颯爽とやってくる。
全員がユニフォームを着、明らかに息子のチームとは雰囲気が違う。
息子のチームは、息子を含め
まだ、ユニフォームさえ出来上がっていない者も少なくない。
試合も何度かこなしてきているのだろう、挨拶も堂に入っている。
そして、練習を始めると
その実力の差は歴然としいた。
そして、試合開始。
息子のチームは先攻。
息子は先発メンバーに選ばれ、打順は6番。
1回の表は、息子に打順が回ってこなかったが
1点を先制。
グラブを持って守備に散る少年達。
息子はレフト方向へと走る ? 『レフトか・・・』 と思っていると、息子が止まる。
『えっ!ショート!?・・・大丈夫かよ!!』 と、妻と話し
僕の胸は、急にドキドキし始めた。
1回裏は、息子に打球が飛んでくることもなく
ヒットを打たれることもなかったのだが、フォアボールと盗塁
キャッチャーの後逸で5点。
この時、初めて知ったのだが
3アウトを取らなくても、5点入った所でチェンジらしい。
その後、2回と4回の攻撃で息子の打席があった。
2回は、当りそこねの打球でボテボテのセカンドゴロ。
4回は、快音を響かせ痛烈な打球を放ったが
サード正面で上手く捌かれアウト。
2打席ノーヒットだったが、内容は悪くなかった。
守備でも、2回と4回に打球が飛んできた。
2回は、良い当りのショートゴロをグラブに当て
アウトにすることは出来なかったが、後逸することなくボールを前に落とした。
4回は、ショート右への打球だったが
伸ばしたグラブをかすめるように、センターへ抜けた。
息子の実力としては、上出来の守備だったといえるだろう。
試合の結果は実力通り。
大差で負けてしまった息子に 『ナイスバッティングだったよ。守備も、ボールをちゃんと前に落としたじゃん。あれで良いんだよ!』 と言うと 『でも負けちゃったじゃん!』 と
悔しそうにしていた。
こうして、初めての練習試合は終わったのだが
息子にとっては良い経験だったと思う。
僕も妻も、その夜は息子の野球の事で盛り上がり
また一つ、息子に ”親としての幸せ” 見たいな物を貰ったような気がした。