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オートバイに乗せること
|僕は、息子をオートバイに乗せることも教育の一環だと思っている。
僕の父親は
『事故を起したらどうする。他人を傷つけたらどうする。未成年のうちは全部親の責任だ。
だからオートバイは許さない!』 と、オートバイに乗ることは許してくれなかった。
でもその頃は無免許でも乗るわけで、どうどうとは乗れなかったが
こそこそとは乗っていた。
その代わり18歳になると、すぐに車の免許を取らせてくれた。
中古の車を買い乗り回していたが、20歳を過ぎる頃には
やっぱりオートバイにも乗りたいと思った。
未成年ではなくなった僕は、すぐに中免を取り、23,4歳の時には限定解除もした。
剥き出しの身体に風を受け、夏は暑くて冬は寒い。
雨が降れば濡れ、転べば怪我をする。
決して安全な乗り物ではない。
でも、決して危険な乗り物でもないのだ。
オートバイは、安全と危険のちょうど中間にあり、どちらに行くかは乗り手次第だ。
すぐ隣に危険があると認識して自制する心を持つことが、僕は大切だと思っている。
オートバイに乗って自制するのは、確かに難しいことだと感じる。
でも、それさえ身につければ決して危険な乗り物ではないし
これほど素晴らしい乗り物もない。
危険だから乗せないのではなくて、危険があるなら
どうすればいいのかを考えるほうが大切であり
自制心を自分でコントロールできるようになることが
オートバイという乗り物にはあると思う。
息子はオートバイが大好きで 『オートバイで、どっか行こう^^』 とせがんでくる。
今の息子は、僕の後ろに乗ることが、ただただ楽しいだけなのだと思う。
でも、少しずつでいいから、そんな感覚を身につけて欲しい。
オートバイに乗ること。
オートバイをコントロールすること。
オートバイで旅をすること。
オートバイを楽しむことは
本当に素晴らしいことだと、僕は思っているから。
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