この夏、飼育していたカブトムシが全部死んでしまい
息子と2人で、捕まえた場所に埋めにいった。
飼育していたプラスチックケースは、そのままにしておいたのだが
ある日ケースの土の中で、モゾモゾと何かが動いていた。
覗いてみると、カブトムシの幼虫。
息子を呼ぶと、嬉しそうにしている。
『どうする?これ。飼うの?』 僕が聞くと、息子は頷く。
それなら仕方ないと、しばらくは放置しておくことにした。
数日が過ぎたころ、学校から帰ってきた息子がプラスチックケースを覗き
『幼虫が出てきてるよ!!』 と言う。
見てみると数匹が姿を見せているのだが、ケースの中の土が土ではなくなっていた。
何と・・・・土が黒豆納豆になっているのだ!! っていうのは冗談で
全ての土が幼虫の糞に変わっていた。
”これでは可哀そう” と、僕は慌ててクヌギの昆虫マットを買いに出かけた。
マットの交換のため、幼虫を確認しながらの糞出しでビックリ。
70匹ほどの幼虫がひしめいていた。
とりあえず、家にある使えそうなケースとペットボトルをかき集め
そこに収まっていてもらい、息子と相談し
20匹ほど残し、あとは森に返してあげることに。
あくる日、近所の森へ幼虫を帰しに行った。
森へ分け入り、落ち葉や朽木が転がる木の根元の土をほぐし幼虫を置くと
ゴソゴソと土を掻き分け潜って行った。
全部の幼虫を何本かの木の根元に帰す事十数分、僕と妻と息子は蚊の大群に襲われ
森を出た時には3人で ”痒い!痒い!!” の大騒ぎ^^;
帰り際にドラッグストアーに寄り、痒み止めを購入した。
現在カブトムシの幼虫は、プラスチックケースとペットボトルの中でスクスクと育っている。
来年、何匹がカブトムシまで成長できるか分からないが
息子は ”その時” を楽しみにしている。